FX比較の前にまずはFX会社の不正の噂について

まず、これからFXを始めようという人は、FX会社の比較を始める前にまず理解しておくべきことがあります。
それは、FXというのは例外を除き、投資家とFX会社との「相対取引である」ということです。


相対取引とは簡単に説明すると、例えば株式投資などでは、A社の株価が1株1000円だった時、どこの証券会社に口座を開設していても、A社の株価は1000円と表示されます。
これは、「取引所取引」と呼ばれるもので「世界中の投資家の全員が、証券取引所の提供する同じレートを見てトレードをしている」ということで、株式投資の場合は(例外を除き)通常はこの「取引所取引」が主になっています。

しかし、FXの場合、BというFX証券会社がドル円のレートを「1ドル=90,00銭」と表示しているのに、Cという証券会社は「1ドル=90,10銭」と表示している場合などが頻繁にあります。
これが相対取引と取引所取引の主な違いで、株の証券会社が「投資家同士の取引」の仲介をして「その手数料を得ているだけ」なのに対し、FXの証券会社は仲介ではなく「投資家と実際に取引している」ことを意味します。
つまり、


株の場合:投資家VS投資家→証券会社は間に立って手数料を取るだけ。レート(株価)は公正な証券取引所が提供。
FXの場合:投資家VS証券会社→投資家の損失=証券会社の利益。FX業者がインターバンク(銀行間取引)市場から得た為替レートを元に、独自のレートを提供可能(つまり証券会社側が勝手に変更してもOK)。


ということで、これは、FX業者は「自分達の利益(=投資家の損失)のために、やろうと思えばいつでも不正を行える」ということを意味しています。
勿論、あからさまにやってしまうと、評判が悪くなって客が離れていってしまうのですが、実は、FX業者に対する不正の噂はネット上で何年も前から絶えることはありません。
FX業者の不正が真実なのかどうかはあくまで噂でしかないのですが、やはりFXトレーダーとしては、自分の口座開設しているFX会社が不正をしているのかどうかは実に気になりますよね。
不信感が募れば、場合によっては、トレードに集中できない恐れもあります。

そういうわけで、これからFXを始めよういう人は、FX証券会社の比較・口座開設を行う前に、噂されている主なFX会社の不正の手口(勿論、噂です)について、一応の知識を持っておくべきだと思います。
FXをやるべきか(続けるべきか)、やらざるべきか(やめるべきか)。決めるのはそれからでも遅くはありません。

以下、FX業者の不正(噂)の手口のまとめ、です。


ストップ狩り


一番有名かつ、頻繁に行われていると噂されるのが、このストップ狩りですね。
以前ストップロス・ハンティングとは?で、大手ファンドが行う手口について書いたことがあるのですが、これの業者版です。
逆指値が並んでいるラインまで、一時的にレートを上下に跳ねさせ(これをスパイクという)、FXトレーダーのポジションを損切りさせてしまうというもので、FX業者の口コミサイト等には、この用語が頻繁に出てきます。
大手ファンドの場合は、為替市場全体のレートを動かす必要があるため、そうそう簡単に行えるものではありませんが、FX業者は自分達の提供するレートを動かすだけ、おまけに、証券会社側からすれば、会員FXトレーダーのストップロスがどこにあるのかは一目瞭然なので、簡単にできますよね。

FX業者の「不正」のまとめと書いておきながらなんですが、実はこのスパイク&ストップ狩りは別に違法でも何でもありません。
銀行間取引においても多かれ少なかれ「当然の行為」として頻繁に行われているそうです(ただし、2,3pips程度らしい)。

つまり、問題は程度の差、と言えます。
例えば91,00円でドル円ロングで90,00円に逆指値(ストップロス)を入れておいたとします。
インターバンク市場のレートが90,10円まで下がったものの、その後上昇92円くらいまで上がったとします。当然、90,00円にストップをおいていた投資家は胸をなでおろしますよね「損切りに引っかからなくて助かった…」と。
でも、いざ、自分の口座を確認すると、なぜか、その証券会社の提供する為替レートでは一時的に(不自然に)90,00円までドル円のレートが飛び跳ね(スパイク)、見事、ストップ注文にヒット、損切りが確定してしまっていたとします。
この場合だと10pipsも証券業者の「レート操作」によってスパイクしたことになり、投資家はおよそ100pips損したことになります(期待利益を含めればもっとか?)。

なんどもいいますが、このスパイク&ストップ狩りという行為は違法ではありません。だから多少は「どこのFX業者も行っている」と個人的に思っています。
証券会社側も商売ですから、数pips位はやって当たり前。どこまで許容できるかは投資家の心持次第。
できるだけあまりひどくないFX会社を選びたいものですね。


レート寄せ

レート寄せというのは、ストップ狩りと同じくレート操作により、相場のレンジを、2,3pips狭めて表示することを意味します。
例えば、ある業者のドル円のレート(スプレッド1銭と仮定)が、Bid90,56→90,59、Ask90,57→90,60まで変動した場合、別のレート寄せをやっている業者のレートだとドル円Bid90,56→90,57、Ask90,57→90,58と表示されていたりする。
振り子の両端の部分を切り取ることによって、為替相場の流動性を小さく見せかけ(この場合だと3分の1)、スキャルピングをやりにくくするのが主な目的でしょう(スキャルピング自体を禁止しているFX業者もあります)。
僕がメインで取引しているマネーパートナーズなど、高い約定力とスリッページ無しを標榜する業者やシストレ業者などが、このレート寄せをやっていると言われています。

もっとも、レート操作自体が相対取引では違法ではないので、当然これも厳密には不正ではありません。
まあ、約定力が高く、スプレッドが0,3pipsで、スリッページがなし、とかだとあまりにも投資家有利(スキャルピングで儲けたい放題)なので、証券会社側からすれば、自分達の利益を守るためには仕方ないことなのかもしれません。
ストップ狩り同様、どこまで許容できるか、で、そのFX業者を使うかどうかが決まります。


スリッページ

例えば、ドル円90,00円で買い注文ボタンを押したはずなのに、ポジションを確認すると、90,03円とかで注文確定してしまっている場合があります。
この3銭のことをスリッページ(slippage:滑ること)と呼びます。
通常、指値、逆指値、成り行き、いろんな注文方法において、このスリッページは多かれ少なかれ発生します。勿論、ほとんどがFXトレーダーにとって不利な方向に、です(笑)。
最峡スプレッド業者によく見られる現象で「スプレッドを狭める代償として、FX業者が自らの利益を守るために」行っていると推測されます。
業者によっては許容スリッページを0にすることもできますが、その場合はほとんど約定拒否になったりします(笑)。

低スプレッド競争が激化しすぎた反動で、スプレッドが1pips以下でスリッページが無しだと、あまりにも投資家有利(レート寄せ同様スキャルピングし放題)なので、投資家の損失=FX業者の利益を守るために、ほとんどの低スプレッド業者が行っていると噂されています。
スリッページがほとんどない業者さんは上記のレート寄せを行っているので、どちらが良いかは投資家のトレード手法によります。
これもストップ狩り、レート寄せ同様に、どこまで許容できるかの問題だと言えます。


くるくる詐欺

くるくるとは、例えば成り行き注文でドル円の買い注文ボタンを押したにもかかわらず、(パチスロ等がくるくる回っているように)10秒から1分間ほど注文確定せず

その間にドル円が下がると(投資家にとって損失が発生する方向に相場が動くと)約定完了。
その間にドル円が上がると(投資家にとって利益が発生している方向に相場が動くと)約定失敗。

となるような現象を言います。
FX業者のサーバーシステム、あるいは投資家のPC等にたまたまトラブルが発生し、注文確定までに時間がかかったのであって、意図的にやっているのではない、というのがくるくる詐欺を行う業者側の言い訳のようです。
このページでは「FX業者の不正」と題しながら、ストップ狩りもレート寄せもスリッページも実は不正ではない、と説明してきましたが、この「くるくる詐欺」だけは歴然たる「違法行為」です。
実際、このくるくる詐欺をシステムのトラブルのせいにして行っていたとされる業者は行政処分を受けたりしています(行政処分と言っても、トラブルが頻繁に起こるシステムの改善を求めるもので、勿論、くるくる詐欺を業者が行っていたとする証拠はなく、本当に単にシステムにトラブルがあっただけかもしれない)。

なので、未だにFX業界で人気を得ているFX会社では成り行き注文でなかなか注文が確定しないといったことはないはずなのですが、口コミ等を見ると、まだまだあるようです(汗)。
くるくる詐欺を意図的に行っていると噂されている業者は、もしそれが本当なら、かなり悪質な業者である可能性が高く、今後、行政処分&サービス停止などになる可能性があるので要注意です(その前にお金を持ってかれますがw)。

以上、4つほど、有名なFX業者の不正の手口について書きましたが、もっと他にもあるかもしれませんし、今後でてくるかもしれません。
何しろ「FX証券会社の利益=投資家の損失」なのですから。

自分の使っているFX会社が悪質なことをやっているかどうかは、もうこれは複数の業者に口座開設しておいて、いろいろ比べてみるしかありません。
勿論、ネット上の口コミも大変参考になると思います。

初心者の人は出来るだけ評判のいいところを2,3社選んでおいて、最初は少ない資金から始めて、徐々に、信頼のおける業者(自分にあった業者・勝たせてくれる業者)での取引をメインにしていくのが、一番確実で賢いやり方だと思います。
悪質な業者をメイン口座に選択したが最後、あなたの口座から投資資金がみるみる減っていくのは、時間の問題でしょう。

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